フライアッシュコンクリートの塩分浸透性の迅速評価に関する電気泳動法の適用

  • 杉山 隆文
    社団法人 土木学会 群馬大学 工学部建設工学科
  • VIRA Sorn
    社団法人 土木学会 琉球大学大学院 工学研究科
  • 辻 幸和
    社団法人 土木学会 群馬大学 工学部建設工学科
  • 大城 武
    社団法人 土木学会 沖縄職業能力開発大学校

書誌事項

タイトル別名
  • APPLICATION OF THE STEADY-STATE CHLORIDE MIGRATION TEST FOR EVALUATING CHLORIDE INGRESS INTO FLY ASH CONCRETE
  • フライアッシュコンクリート ノ エンブン シントウセイ ノ ジンソク ヒョウカ ニ カンスル デンキ エイドウホウ ノ テキヨウ

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抄録

フライアッシュコンクリートの塩分浸透性を迅速に評価するため, 15Vの直流定電圧を連続印加して電気的に塩化物イオンを移動させる電気泳動法の適用を試みた. その結果, 水中養生期間が91日では, フライアッシュの置換率が大きく水結合材比が小さい場合に塩分浸透抵抗性が大きくなることを示した. また, フライアッシュを細骨材の一部代替使用したコンクリートを3年間自然暴露した結果ともよく整合し, 電気泳動法より得られる拡散係数 (電気泳動) の評価指標としての妥当性を示した. そして, 拡散係数 (電気泳動) は, 塩水浸漬試験から求めた見掛けの拡散係数よりも大きくなること, この主な理由は, 固定化の影響による可能性が大きいことを明かにした. さらに, 評価指標としてのクーロンや比抵抗の妥当性およびこれらと拡散係数 (電気泳動) との比較を考察した.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 2002 (711), 191-203, 2002-08-20

    公益社団法人 土木学会

被引用文献 (6)*注記

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参考文献 (30)*注記

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