胸部X線写真上の異常陰影を契機に発見されたBudd‐Chiari症候群の1例<和文抄録>

書誌事項

タイトル別名
  • Budd-Chiari syndrome incidentally found by an abnormal shadow on chest X-ray.
  • コンゲツ ノ ショウレイ キョウブ Xセン シャシン ジョウ ノ イジョウ インエイ オ ケイキ ニ ハッケン サレタ Budd-Chiari ショウコウグン ノ 1レイ

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抄録

症例は61歳,女性. 2000年6月頃より左下腿の腫脹・熱感出現し,胸部X線にて異常陰影を認め入院.身体所見では,下腿浮腫,腹水,腹壁静脈の怒張認めず,検査成績も著変なし.画像検査にて,肝部下大静脈の閉塞と,多数の側副血行路が認められ,胸部の異常陰影はこのうち最大のものであった.肝静脈造影では右肝静脈しか描出されず, Budd-Chiari症候群と診断.本例は多数の側副血行路により典型的な症状を呈さず経過したと考えられた.

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