書誌事項
- タイトル別名
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- Basic Studies on <I>Vibrio vulnificus</I> Infection: Isolation of <I>V. vulnificus</I> from Sea Water, Sea Mud, and Oysters
- Vibrio vulnificus感染症に関する基礎的研究:海水,海泥およびカキからの本菌分離状況
- Vibrio vulnificus カンセンショウ ニ カンスル キソテキ ケンキュウ カイスイ カイデイ オヨビ カキ カラ ノ ホンキン ブンリ ジョウキョウ
- Basic Studies on Vibrio vulnificus Infection: Isolation of V. vulnificus from Sea Water, Sea Mud, and Oysters
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抄録
自然環境下における海水, 海泥およびカキからのVibrio vulnificusの分布を明らかにするため, 東京湾内 (以下東日本) 4地点と徳島県内 (以下西日本) 9地点 (カキは5地点) の計13地点を対象に本菌の検索を行った結果, 以下の成績が得られた.<BR>1. 海水146例について本菌の分離を試みたところ, 80例 (54.8%) から本菌が分離された. その内訳において西日本では, 海水46例中19例 (41.3%) から, 東日本では100例中61例 (61.0%) からそれぞれ本菌が分離された.<BR>2.海泥については東日本で採取した98例について分離を試みたところ, 40例 (40.8%) から本菌が分離された.<BR>3. カキ2, 165例について本菌の分離を試みたところ, 655例 (30.3%) から本菌が分離された. その内訳において, 西日本では309例中30例 (9.7%) から, 東日本で1, 856例中625例 (33.7%) からそれぞれ本菌が分離された.<BR>4. 海水, 海泥およびカキについてそれぞれ推定菌量を測定したところ, 海水では<30~1.1×106MPN/L, 海泥では<0.3~1.1×105MPN/100gおよびカキでは<0.3~1.1×107MPN/100gに本菌が認められた.<BR>5. 季節別に調査したところ, 春期に713例中44例 (6.2%) から, 夏期に620例中450例 (72.6%) から, 秋期に510例中264例 (51.8%) から, 冬期に56例中17例 (3.0%) からそれぞれ本菌が分離された.
収録刊行物
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- 感染症学雑誌
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感染症学雑誌 76 (7), 528-535, 2002
一般社団法人 日本感染症学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680027906176
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- NII論文ID
- 10009475456
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- NII書誌ID
- AN00047715
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- COI
- 1:STN:280:DC%2BD38vltV2msA%3D%3D
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- ISSN
- 1884569X
- 03875911
- http://id.crossref.org/issn/03875911
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- NDL書誌ID
- 6249118
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- PubMed
- 12212318
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- PubMed
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可