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- タイトル別名
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- <I>Optimal shock waveform in electric defibrillation: Theoretical study using a bidomain model</I>
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抄録
【目的】心室細動に対する電気ショツクの強度を上げ過ぎるとelectroporationによる膜電位上昇で異所性興奮が増え, 除細動に失敗しやすくなると考えられてきた.しかし, 実際にはショック強度を上げても除細動成功率が下がることはない, これまでに我々はバイドメインモデルによるコンピュータシミュレーションから, 電気的除細動においてelectroporationが抗不整脈性をもつことを報告した.本研究の目的は, そのelectroporation仮説に基づいて最適ショック波形の理論的根拠を示すことにある, 【方法】2次元仮想心筋で細動を誘発し, さまざまな波形の単相性電気ショックをあたえ, 除細動閾値とelectroporation閾値の関係を調べた.【結果】電気的除細動の成功には, 進行中のspiral waveが停止し, 新たなspiral waveが誘発されないことが必要だが, ショック波形によらずelectroporationは後者で重要な役割を担っていた.また, 除細動閾値とelectroporation閾値は相関していた, 【総括】電気的除細動における最適ショック波形の設定にelectroporation閾値が有用である可能性が示唆された.
収録刊行物
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- 心電図
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心電図 22 (4), 230-241, 2002
一般社団法人 日本不整脈心電学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204773487872
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- NII論文ID
- 130004245152
- 10009516508
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- NII書誌ID
- AN00358282
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- ISSN
- 18842437
- 02851660
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可