組織型の異なる多中心発生の一側多発乳癌の1例

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  • A CASE OF UNILATERAL MULTIPLE CANCER OF THE BREAST SHOWING DIFFERENT PATHOLOGICAL TYPES

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抄録

粘液癌および浸潤姓小葉癌という2つの異なる組織型を呈した一側多発乳癌の1 例を経験したので報告する.症傍は66歳女姓で,右乳房痛を自覚したため近医受診し,右乳房に2個の腫瘤を指摘された.その後,当院受診し,右乳房AC領域に径2.5cmの腫瘤と,CD領域に径2.0cm大の腫瘤を触知した.乳腺超音波検査では,AC領域の腫瘤は辺縁糧造で, 内部は低エコーであった. CD領域の腫瘤は辺縁不整で, 内部は低エコーと高エコーが混在していた.穿刺吸引細胞診にて両腫瘤ともClass Vであった.平成10年2月25日胸筋温存乳房切除術(児玉法)を施行した.病理組織学的検査にてAC領域の腫瘤は粘液癌,CD領域の腫瘤は浸潤性小葉癌であった.<BR>粘液癌および浸潤性小葉癌とかう病理組織学的に異なった型の一側性多発乳癌はたいへん稀である.

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参考文献 (12)*注記

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