ゴールデンレトリバーの腎異形成の1例

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  • Renal Dysplasia in a Golden Retriever

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抄録

6カ月齢、雄、体重21.5kgのゴールデンレトリバーが3カ月間にわたる多飲、多尿を主訴に大阪府立大学附属家畜病院に来院した。血液検査において、非再生性貧血、高窒素血症、高Cre血症、高Ca血症、高P血症、高TCho血症および高Amy血症が認められた。軽度の蛋白尿が認められ、尿比重は低い値を示した。X線検査と超音波検査で、小さい両腎が認められた。腎生検による病理組織学的検査から、腎異形成と診断された。本症例は蛋白・P制制限、経口吸着剤、水酸化アルミニウム、ヒトエリスロポエチン (Epo) による治療を行ったところ、来院後約15カ月生存した。本症例において、血中Fe濃度の重度の低下がEpo投与後にみられ、Epo投与時は血中Fe濃度をモニターすることが重要であることが示唆された。

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