粒径分布とサスペンション粘度に関する理論的考察

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タイトル別名
  • Theoretical Study on Particle Size Distribution and Suspension Viscosity.
  • リュウケイ ブンプ ト サスペンション ネンド ニ カンスル リロンテキ コウサツ

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抄録

粒子間の衝突によって輸送される運動量がそれらの運動量差に比例する単一粒径サスペンション流動特性モデル(Ookawara and Ogawa, 2000)を多粒子系に拡張することにより,サスペンションの混合効果や,粒径分布と粘度の関係について理論的に考察した.異なるサイズの粒子間相互作用を考慮することにより,サスペンションの混合による粘度増加が予測可能となる新たなモデルを提出した.また,サスペンションの混合効果は粒径比およびその相互作用の度合いに依存し,一つのモデル式により種々の混合効果,すなわち,混合前の各サスペンション粘度に比して平均的な場合のみならず,小さくなる場合や大きくなる場合も表現できることを示した.さらに,粒径分布の統計指標とサスペンション粘度の関係を表す新たなモデル式を導いた.また,サスペンション粒子の分級効果や粘度の変動等を見積もる際のモデル式の有用性について議論した.

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