比較的規模の小さな施設に主眼をおいた遠隔医療支援システムの構築

  • 中川 肇
    富山医科薬科大学附属病院医療情報部
  • 林 隆一
    富山医科薬科大学附属病院医療情報部

書誌事項

タイトル別名
  • The telemedicine system focusing relatively small hospitals

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抄録

<p> 1999年に本院と地域医療施設との間に遠隔医療支援システムを構築した.患者情報の送信方法を中心にその概要を報告するとともに,システム構築における諸問題を考察した.本システムは地方の中・小施設を主眼に置いた開発を進めた.施設の規模および設備がさまざまであり,また,患者情報の記載法が異なり,送信されてくる画像モダリティ,処理方法にも統一性が全くないことが予想されるため,MMLによる患者情報の記載を採用した.この方法により,各施設からの送信情報がユニークなものとして取り扱うことができるようになったため大学側のデータベース構築が容易になり,検索も容易にできるようになった.一方,地域医療施設側の問題点として,①プロバイダ接続をしている端末にシステムをインストールする希望が多く,ルータの設定に難があること ②デジタルカメラあるいはフィルムスキャナで加工されたJPEG画像では,画像サイズの統一性に難があることがあげられた.</p>

収録刊行物

  • 医療情報学

    医療情報学 20 (2), 109-114, 2000

    一般社団法人 日本医療情報学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (5)*注記

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