書誌事項
- タイトル別名
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- The Image Processing Method for Extracting the Meniscus from the Computed Tomograph Image
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抄録
<p> 半月板の検査にはMRIあるいは関節鏡が用いられ,CTが用いられることはない.大腿骨および脛骨を覆う軟骨のCT値と,半月板のCT値が大きく違わないことが,CT画像から半月板を抽出することを難しくしている.しかし,CTは空間分解能に優れており,MRIよりも普及度が高いのでCTを用いて半月板を観察できれば有用である.また,CTとMRIでは組織の描出機構が異なるため補完的な利用も期待できる.われわれは独自の画像処理を行うことにより,CT断層像から半月板を抽出することに成功した.CTの2次元画像では,半月板は各断面にその一部が表示されるに過ぎず,各断面の部分像から半月板の全体像を想像するのは難しいと考えられる.2次元画像から3次元画像を,コンピュータを用いて構成することにより,半月板の全貌を表示させることにした.元データである水平断像を用いて半月板を抽出する方法では,大腿骨や脛骨表面の軟骨をうまく分離することができないため,半月板だけを表示することが難しい.水平断像から矢状断像を構築することで,軟骨部分をうまく分離することができ,その分離後のデータを用いると半月板を明瞭に表示することができる.</p>
収録刊行物
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- 医療情報学
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医療情報学 21 (4), 263-268, 2001
一般社団法人 日本医療情報学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205752540416
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- NII論文ID
- 10010054087
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- NII書誌ID
- AN10024228
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- ISSN
- 21888469
- 02898055
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可