重炭酸ナトリウム表面の生成相の検討 - 重炭酸ナトリウム表面の安定性 -

  • 国吉 実
    東ソー(株) 南陽技術センター プロセス開発室
  • 村上 次雄
    東ソー(株) 南陽技術センター プロセス開発室
  • 溝田 忠人
    山口大学 工学部 機能材料工学科

書誌事項

タイトル別名
  • Stability of Various Phases Produced on Surface of Sodium Bicarbonate

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抄録

重炭酸ナトリウムは不安定な化合物であり,その表面には種々の重炭酸ナトリウム関連化合物が形成されていると考えられる。重炭酸ナトリウム表面の安定性および分解機構を把握するため,重炭酸ナトリウムを各温度,各湿度下に暴露し,その雰囲気における重炭酸ナトリウム表面の組成および相の経時変化を測定した。その結果,日本の通常の気候における雰囲気では重炭酸ナトリウム表面の安定化合物はセスキ炭酸ナトリウムであることがわかった。また,炭酸ナトリウム純系の相図( 文献値) と重炭酸ナトリウム表面組成の相図を比較することにより,炭酸ナトリウムの状態変化が重炭酸ナトリウム表面相の変化に大きく影響していることが示唆された。

収録刊行物

  • 資源と素材

    資源と素材 118 (12), 756-759, 2002

    一般社団法人 資源・素材学会

参考文献 (9)*注記

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