反復する感染性腸炎を契機に診断され,G-CSFと副腎皮質ステロイドが著効した成人発症の特発性自己免疫性好中球減少症

書誌事項

タイトル別名
  • Successful treatment with G-CSF and corticosteroid of adult idiopathic autoimmune neutropenia presenting as recurrent enterocolitis
  • 症例 反復する感染性腸炎を契機に診断され,G-CSFと副腎皮質ステロイドが著効した成人発症の特発性自己免疫性好中球減少症
  • ショウレイ ハンプク スル カンセンセイ チョウエン オ ケイキ ニ シンダン サレ G CSF ト フクジン ヒシツ ステロイド ガ チョコウシタ セイジン ハッショウ ノ トクハツセイ ジコ メンエキセイ コウ チュウキュウ ゲンショウショウ

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抄録

症例は63歳,女性。発熱,腹痛,下痢を自覚し近医を受診した。好中球減少を認めたため,絶食と抗生剤およびG-CSFの投与により治療された。一度は軽快したが,G-CSFの投与中止により好中球減少が再燃し,腸炎を反復したため,精査加療の目的で当科へ紹介入院となった。当科に入院後,顆粒球免疫蛍光法と顆粒球凝集法により抗好中球抗体が陽性と判定され,特発性自己免疫性好中球減少症と診断した。G-CSFの投与に引き続いて,プレドニゾロンを投与することで好中球数の持続的な増加を認め,抗好中球抗体も消失した。

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 43 (11), 998-1003, 2002

    一般社団法人 日本血液学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (9)*注記

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