特発性筋肉内血腫を発症したアルコール性肝硬変の2例

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タイトル別名
  • Two cases of alcoholic liver cirrohsis associated with intramuscular hematoma

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抄録

肝硬変では出血傾向を認めるものの深部出血である筋肉内出血はほとんど経験しない. 明らかな誘因を有さず筋肉内出血を生じ, 血腫を形成した大酒家の肝硬変2例を経験した, 症例1はC型およびアルコール性肝硬変に発症した腸腰筋血腫例である.出血性ショックを生じ, 肝不全で死亡した, 症例2はアルコール性肝硬変に発症した腹直筋血腫例である. 輸血および保存的治療により改善した. 肝硬変の合併症として, まれながら筋肉内出血がおこり得ることを念頭に置く必要があると思われた.

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