スーパー抗原性細菌毒素の研究  細菌,免疫,細菌毒素,臨床感染症等,多研究分野の統合的研究

  • 内山 竹彦
    東京女子医科大学医学部微生物学・免疫学教室, 実験動物室中央施設

書誌事項

タイトル別名
  • Research on Superantigenic Toxins Integrating Bacteriology, Immunology, Bacterial Toxins, and Clinical Infections Diseases
  • アサカワショウ ジュショウ ロンブン スーパー コウゲンセイ サイキン ドクソ ノ ケンキュウ サイキン メンエキ サイキン ドクソ リンショウ カンセンショウ トウ タケンキュウ ブンヤ ノ トウゴウテキ ケンキュウ
  • 細菌, 免疫, 細菌毒素, 臨床感染症等, 多研究分野の統合的研究

この論文をさがす

抄録

私は, 細菌, 免疫, 細菌毒素, 臨床感染症等, 多くの研究分野の共同研究者とともに, 1980代半ばから, 病原性細菌が産生するスーパー抗原活性を持つ細菌毒素について解析を続け, 下記の事柄を明らかにしてきた。1) 黄色ブドウ球菌が産生するトキシック症候群 (toxic shock syndrome, TSS) 毒素 (TSS toxin-1, TSST-1) は強いT細胞活性化因子であり, 主要組織適合 (MHC) クラスII分子に結合してT細胞を活性化する。2) TSSの発症機序にTSST-1のT細胞活性化が関与する。3) 新生児TSS様発疹症 (NTED) がメチシリン耐性黄色ブドウ球菌 (MRSA) による新興感染症として出現した。4) 新生児T細胞のTSST-1応答性は, 成人T細胞と比較して極めて未熟性を示す。5) A群レンサ球菌毒素 SpeA (streptococcal pyrogenic exotoxinA) はスーパー抗原活性を持つ。6) Yersinia pseudotuberculosis 感染症の原因毒素として, スーパー抗原活性をもつ毒素 Y. pseudotuberculosis-derived mitogen (YPM) を産生する。

収録刊行物

被引用文献 (7)*注記

もっと見る

参考文献 (77)*注記

もっと見る

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ