看護学生の描画と言語表現による“患者” イメージの看護教育における有用性

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タイトル別名
  • Utility of Nursing Students' Images of Patients by Drawing and Explanation for Nursing Education
  • カンゴ ガクセイ ノ ビョウガ ト ゲンゴ ヒョウゲン ニ ヨル カンジャ イメージ ノ カンゴ キョウイク ニ オケル ユウヨウセイ

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抄録

<p>看護学生が“患者”イメージを描画と言語を同時に用いて表現した場合、片方のみの場合と比べて看護教員が得られる情報に違いがあるのか、また、このイメージ表現の方法を看護教育活動に導入することにはどのような意味があるのかを明らかにするために、看護短大生9名を対象に、基礎看護学実習前後の“患者” イメージを描画と言語を用いて調査した。その結果、“患者”のイメージとして描画されていたものには患者だけでなく、植物、鳥、コップ等も描かれていた。そして同様のものが描画されていても、言語的説明によってそのイメージは必ずしも一致していないことや、逆に、同じような言葉で表現されたものでも抱いているイメージは異なっていることが描画によって示された。</p><p>以上の結果から、言語に加え描画というイメージの表現を媒体とすることによって、言語または描画のいずれか一方だけでは把握できない学生のイメージが浮かぴ上がることが示された。そして看護教育活動に学生の描画と言語表現を導入することは、教員がより深く学生のイメージを理解することにつながることが示唆された。</p>

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参考文献 (16)*注記

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