特発性間質性肺炎を伴った肥大型閉塞性心筋症に対して Cibenzoline が有効であった1症例

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タイトル別名
  • Benefical effect of cibenzoline in a patient with hypertrophic obstructive cardiomyopathy complicated with idiopathic interstitial pneumonia
  • 症例報告 特発性間質性肺炎を伴った肥大型閉塞性心筋症に対してCibenzolineが有効であった1症例
  • ショウレイ ホウコク トクハツセイ カンシツセイ ハイエン オ トモナッタ ヒダイガタ ヘイソクセイ シンキンショウ ニ タイシテ Cibenzoline ガ ユウコウ デ アッタ 1 ショウレイ

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抄録

症例は72歳, 女性. 主訴は全身倦怠感. 平成12年より特発性間質性肺炎と診断され, 当科外来で経過観察されていた. 平成13年7月頃より全身倦怠感の増悪を認めたため精査加療目的で8月17日当科に入院した. 胸骨左縁第3肋間に収縮期雑音を認め, 心エコー図検査にて, 僧帽弁収縮期前方運動及び左室流出路圧較差52mmHgを認め, 肥大型閉塞性心筋症と診断した. 特発性間質性肺炎を伴っており, β遮断薬の使用は呼吸器症状の悪化が考えられるため, シベンゾリンにて加療した. 僧帽弁収縮期前方運動は消退し, 左室流出路圧較差は10mmHgと低下したが, 呼吸器症状の悪化は認めなかった. 呼吸器疾患を伴う肥大型心筋症の治療として, シベンゾリンが有用であることを経験したので報告する.

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参考文献 (12)*注記

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