介護を終了した介護者の死別期間と疲労感の変化に関する研究

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タイトル別名
  • The Relationship between the Number of Years That have Passed Since the Death of an Elderly and the Fatigue of their Bereaved Caregiver
  • カイゴ オ シュウリョウ シタ カイゴシャ ノ シベツ キカン ト ヒロウカン ノ ヘンカ ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

本研究は,在宅での介護を終了した介護者の主観的な疲労感の回復と死別期間との関連及び介護満足感を明らかにする目的で行った。 調査対象者は,平成5年静岡市の特別養護老人ホームの在宅サービスを利用していた介護者82人の内,平成11年に介護を終了していた39人である。 その結果は以下の通りであった。 <br>1) 介護を終了していた介護者は,調査票が回収できた55人の内,39人 (70.9%) であった。 <br>2) 介護終了後 「1年未満」 の介護者は,介護中に比べ,イライラの状態のみが5%で有意に低下していた。 「1年以上3年未満」 の介護者は,不安感は1%で,抑うつ感,一般的疲労感,慢性疲労,イライラの状態は5%で有意に低下していた。 「3年以上」 の介護者は,不安感,一般的疲労感,慢性疲労,イライラの状態は0.1%で,抑うつ感は1%,身体不調は5%で有意に低下していた。 <br>3) 介護に対する満足感については,全体の32人 (82.1%) が満足と答えており,心残りがあると答えたのは7人 (17.9%) であった。 これらは,介護終了年数による違いは認められなかった。

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参考文献 (33)*注記

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