吸入麻酔犬の動脈血炭酸ガス分圧の指標としての終末呼気炭酸ガス分圧

• 山下 和人

  酪農学園大学獣医学部獣医外科学教室

• 佐々木 康

  酪農学園大学獣医学部獣医外科学教室

• 泉澤 康晴

  酪農学園大学獣医学部獣医外科学教室

• 小谷 忠生

  酪農学園大学獣医学部獣医外科学教室

書誌事項

タイトル別名

• End-Tidal Partial Pressure of CO<SUB>2</SUB> for Estimating Arterial Partial Pressure of CO<SUB>2</SUB> during Inhalation Anesthesia in Dogs
• キュウニュウ マスイケン ノ ドウミャク ケッタンサン ガス ブンアツ ノ シヒョウ ト シテ ノ シュウマツ コキ タンサンガス ブンアツ
• End-Tidal Partial Pressure of CO2 for Estimating Arterial Partial Pressure of CO2 during Inhalation Anesthesia in Dogs

抄録

全身吸入麻酔した犬88頭について, 自発呼吸 (SV) あるいは間欠的陽圧換気 (IPPV) 状態における終末呼気炭酸ガス分圧 (ETCO₂) と動脈血炭酸ガス分圧 (PaCO₂) を比較した. IPPVでは, ETCO₂とPaCO₂は強く相関し (r=0.909, p<0.0001, n=45), その差は3.8±2.2mmHgであった. 呼吸数40回/分未満のSVでも PaCO₂とETCO₂の間に強い相関 (r=0.914, p<0.0001, n=100) が認められ, その差は5.8±3.8mmHgであったが, 呼吸数の増加および側臥位ではPaCO₂とETCO₂の差は大きくなった. 以上の成績から, 全身吸入麻酔下の犬において重度の炭酸ガス血症を回避するためには, ETCO₂を50mmHg以下に維持すべきことが示唆された.

収録刊行物

• 日本獣医師会雑誌

  日本獣医師会雑誌 52 (1), 27-31, 1999

  公益社団法人 日本獣医師会

キーワード

• カプノメーター
• 犬
• ETCO<SUB>2</SUB>
• PaCO<SUB>2</SUB>

詳細情報

• CRID: 1390282679685466112
• NII論文ID: 130004051952
• NII論文ID: 10010851056
• NII書誌ID: AN00191857
• DOI: 10.12935/jvma1951.52.27
• COI: 1:CAS:528:DyaK1MXmtVSgtg%3D%3D
• ISSN: 21860211
• ISSN: 04466454
• NDL書誌ID: 109848
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I109848
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/1999093735
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可