本態性クリオグロブリン血症に伴う膜性増殖性糸球体腎炎の1例

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タイトル別名
  • Membranoproliferative glomerulonephritis with essential mixed cryoglobulonemia.
  • コンゲツ ノ ショウレイ ホンタイセイ クリオグロブリン ケツショウ ニ トモナウ マクセイ ゾウショクセイ シキュウタイジンエン ノ 1レイ

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抄録

症例は70歳,男性.胃腸炎症状を契機にネフローゼ症候群を呈し入院となった.下腿に紫斑を認め,血清補体価低値,リウマチ因子高値,クリオグロブリン(IgMκ型M蛋白とIgGの混合型)陽性であった.腎生検では膜性増殖性糸球体腎炎(MPGN)像を呈し,電顕にて内皮下に微細な管状構造を呈する多量の沈着物を認めた.クリオグロブリン血症に伴うMPGNと診断し,プレドニゾロン(PSL) 40mg/日, cryofiltrationにて加療を行ったが腎機能は改善せず.ステロイドによる精神症状,肺結核を合併したためPSLを中止し,維持血液透析を行った.

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