沿岸海水流動シミュレーションに対する新しい多重ネスティング計算法の開発

  • 二瓶 泰雄
    社団法人 土木学会 東京理科大学 理工学部土木工学科
  • 佐藤 慶太
    社団法人 土木学会 東京理科大学大学院博士後期課程 理工学研究科土木工学専攻
  • 灘岡 和夫
    東京工業大学 大学院情報理工学研究科情報環境学専攻
  • 熊野 良子
    パシフィックコンサルタンツ株式会社 情報技術部
  • 西村 司
    社団法人 土木学会 東京理科大学 理工学部土木工学科

書誌事項

タイトル別名
  • DEVELOPMENT OF A NEW MULTI-NESTING APPROACH FOR COASTAL CURRENT SIMULATION
  • エンガンカイスイ リュウドウ シミュレーション ニ タイスル アタラシイ タジュウ ネスティング ケイサンホウ ノ カイハツ

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抄録

より広域スケールの外洋影響を適切に反映した沿岸海水流動計算を行うために, 大領域計算結果を明示的に反映しつつ, 従来のネスティング手法で問題となる開境界条件処理が容易となる新しい多重ネスティング計算法を開発することを試みた. 本ネスティング計算法の基本的な有効性を調べるために, 水位擾乱の伝播現象に関する流動計算に適用した結果, 従来のネスティング手法よりも計算精度が大幅に良いことが確認された. さらに, 実海域流動計算の適用例として, 本計算法を用いて典型的な開放性沿岸海域である沖縄県石垣島白保リーフ海域を対象とした流動解析を行ったところ, 空間解像度の向上とともに, 水平流速に関する計算値は観測値とより近い結果となっており, 本計算法の基本的な有効性が検証された.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 2003 (740), 171-183, 2003-08-21

    公益社団法人 土木学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (38)*注記

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