書誌事項
- タイトル別名
-
- Deep Cutaneous Candidiasis with a High Plasma Level of (1→3) -β-D-Glucan
- ケッチュウ(1 → 3)-v-D-グルカン ガ タカネ オ シメシタ シンザイセイ ヒフ カンジダショウ
この論文をさがす
抄録
77歳,男性.陰嚢皮下膿瘍,MRSAによる硬膜外膿瘍の治療のため種々の抗生剤投与中,右足内踝部の静脈留置カテーテル刺入部に発赤が出現し,大伏在静脈に沿って上行性に発赤と局所熱感が拡大した.カテーテルを抜去するも次第に下腿と大腿に皮下膿瘍が多発した.同部の病理組織像では,真皮浅層から皮下組織に好中球による膿瘍とリンパ球,組織球,形質細胞から成る肉芽腫が認められた.PAS染色で多数の胞子が膿瘍内や肉芽腫内にみられた.膿および皮膚組織片の培養からC. tropicalisを検出した.種々の抗真菌剤投与を行い皮疹は3カ月後に消退した.当初著明な高値を示した(1→3)-β-D-グルカン値は治療効果を反映して低下し,11カ月後には正常値となった.(1→3)-β-D-グルカンが治療の指標として有用であった.
収録刊行物
-
- 日本皮膚科学会雑誌
-
日本皮膚科学会雑誌 111 (8), 1251-1256, 2001
公益社団法人 日本皮膚科学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282680715407232
-
- NII論文ID
- 10011540072
-
- NII書誌ID
- AN00196602
-
- ISSN
- 13468146
- 0021499X
-
- NDL書誌ID
- 025120501
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可