肝に初発し術後10年目ですいにも認められたカルチノイド腫ようの1剖検例

書誌事項

タイトル別名
  • A case of pancreatic carcinoid tumor diagnosed 10 years after operation of primary hepatic carcinoid tumor

この論文をさがす

抄録

症例は82歳男性. 主訴は吐血, 息切れ, 腹部CT・MRIにて膵体尾部に径約6cm大の腫瘤を認め同腫瘍は胃体上部後壁を圧排, 一部胃粘膜に突出して易出血性であった. 入院後低血糖発作を繰り返し約1年後に死亡した. 剖検で膵腫瘍はgrimelius染色, chromogranin染色陽性でありカルチノイド腫瘍と診断した. 本症例は10年前に肝腫瘍で手術(肝外側区部分切除術)を受けていたが, 再検にて肝の腫瘍もカルチノイド腫瘍と判明した. 肝, 膵のカルチノイド腫瘍は極めてまれであり, 低血糖の病態も含め報告する.

収録刊行物

参考文献 (9)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ