牛における羊型悪性カタル熱の発生と同居牛における不顕性感染例

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タイトル別名
  • A Case of Sheep-associated Malignant Catarrhal Fever in Cattle and Subclinical Infection in Cattle Kept with the Affected Animals
  • ウシ ニ オケル ヒツジガタ アクセイ カタル ネツ ノ ハッセイ ト ドウキョギュウ ニ オケル フケンセイ カンセンレイ

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抄録

同一牛舎内に羊を飼養していた肉牛農家の繁殖用黒毛和種において羊型悪性カタル熱 (SA-MCF) を疑う症例が発生した.発症牛は発熱・食欲不振・発咳等の症状を示し, 5日後に死亡した.病理組織学的検査では全身諸臓器において血管炎が認められ, またそれらの臓器からPCR法により羊ヘルペスウイルス2型 (OVHV-2) 遺伝子が検出された.他のすべての同居牛は同様の症状を示さなかった.しかし同居牛の白血球を検査したところ, 25頭中10頭からOVHV-2遺伝子が検出され, 不顕性感染牛の存在が確認された.さらにほぼ2ヵ月間隔で検査を続けた結果, 10頭のうち2頭の同居牛の白血球から, それぞれ11および13ヵ月にわたりOVHV-2遺伝子が検出された.このことからこれら2頭の牛にはOVHV-2が持続感染していたことが明らかとなった.

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