大動脈弁下部狭窄の線維輪上に認められた嚢状物により心室中隔欠損症の短絡の消失がみられた犬の1例

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  • Disappearance of Shunt Flow after a Ventricular Septal Defect became Covered by a Cyst on the Fibrous Ridge at the Left Ventricular Outflow Tract of Subaortic Stenosis in a Dog

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抄録

心雑音を主訴に来院した4カ月齢の犬に心室中隔欠損症と大動脈弁下部狭窄症の複合心奇形を認めた。各種検査結果より、外科的処置適応外と判断し、長期観察を行った。長期観察中はレントゲン検査ならびに超音波検査を定期的に実施したが、心臓の形態的・機能的変化は認められなかった。しかしながら、9歳齢時に実施した超音波検査にて心室中隔欠損による短絡血流の消失を確認した。10歳齢時における死後剖検の結果、大動脈弁下部に存在する線維輪の一部に形成された嚢状物が欠損孔を覆っており、これが短絡血流を遮断していたと考えられた。

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参考文献 (11)*注記

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