QALYあたりの社会負担の上限に関する調査研究

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タイトル別名
  • Empirical Research for the Critical Value of Expenditure per QALY
  • QALY アタリ ノ シャカイ フタン ノ ジョウゲン ニ カンスル チョウサ ケンキュウ

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抄録

本稿では,費用対効果分析において重要となるパラメーターである社会が負担できるQALYあたりの費用の上限値を調査によって収集,分析した。その結果,平均600万円,中央値100万円と非常に偏った分布を持ち,年齢と世帯所得に関して有意な関係を認めた。世帯所得の係数が1であるとする帰無仮説における仮説検定は棄却され,これまでしばしば用いられている,人的資本から社会が負担できるQALYあたりの費用の上限値を求めることは支持されない。

収録刊行物

  • 医療と社会

    医療と社会 13 (3), 121-130, 2003

    公益財団法人 医療科学研究所

被引用文献 (11)*注記

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参考文献 (40)*注記

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