成人鼠径ヘルニアに対する day surgery : メッシュプラグ法

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  • Day Surgery for Adult Ingunial Hernia-Mesh Plug Method

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抄録

再発例7例を含む成人鼠径ヘルニア50例を対象として,外来にて局麻下メッシュプラグ法でのsame day surgeryを行い,若干の知見を得たので報告した。手術方法は、局所麻酔後, ヘルニア門の露出とヘルニア嚢の遊離後, ヘルニア嚢が翻転するようにメッシュプラグを挿入し, プラグを2-3針固定し, 腹壁を閉鎖し手術を終了する。その結果, 全例局所麻酔で手術が完遂され, 手術時間は平均55分であった。術後合併症は術後皮下出血2例と創感染1例を認めたが, 全例とも再発はみられなかった。成人鼠径ヘルニアに対するBassiniやiliopubic tract法などの従来からある手術は, 入院の上術後1カ月程度は十分に労働ができない。また腹腔鏡下手術は術後QOLは良好であるが, 全身麻酔を要し手術の習熟に時間を要する。一方, メッシュプラグ法はプラグの挿入と固定だけでよく, 従来の手術に比して容易であり, same day surgeryが可能で, 術後QOLも良好な事から有用な手術方法であると思われた。

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参考文献 (14)*注記

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