下部直腸癌に対する超低位直腸前方切除術施行例の術後排便機能回復経緯について : 直腸肛門内圧検査と臨床スコアーからの評価

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Rb直腸癌に対する超低位直腸前方切除後の排便機能障害回復経緯を直腸肛門内圧検査と面接法によるアンケート調査により経時的に観察した。1) 内圧所見 : 静止最大肛門圧, 肛門管律動波, 最大随意収縮圧は術1カ月目に有意に低下後, 18カ月目までに回復傾向を示したが, 肛門管律動波は遠隔期でも有意に低値のままであった。直腸肛門反射は術後全例陰性で6カ月目頃から回復傾向がみられ, 25カ月以降には80%が回復した。便意発現量, 最大耐容量, 直腸complianceは術1カ月目に有意に低下後, 漸次回復傾向を示したが対照群に比べ低値のままであった。2) 臨床所見 : スコアーは術前17.6, 術1カ月目9.1, 18カ月目16.1, 排便回数は1カ月目10.9 (行), 6カ月目6.0, 24カ月目2.9と漸次改善した。便意発現は平均1.4カ月, 24カ月以降には全例回復した。soiling消失は平均9.7カ月で, 24カ月目には全例消失した。手術満足度で不満は術1カ月目は全例, 24カ月目で33.3%に減少した。

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