有芽胞菌を含めた各種細菌および肝炎ウィルスに対する過酢酸製剤の効果について Effects of Peracetic Acid against Some Bacteria and Hepatitis Viruses

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著者

    • 岩井 友美 IWAI Tomomi
    • 東京大学医学部附属病院 感染制御部 Department of Infection Control and Prevention, The University of Tokyo Hospital
    • 茅野 崇 CHINO Takashi
    • 東京大学医学部附属病院 感染制御部 Department of Infection Control and Prevention, The University of Tokyo Hospital
    • 奥住 捷子 OKUZUMI Katsuko
    • 東京大学医学部附属病院 感染制御部 Department of Infection Control and Prevention, The University of Tokyo Hospital
    • 森屋 恭爾 MORIYA Kyouji
    • 東京大学医学部附属病院 感染制御部 Department of Infection Control and Prevention, The University of Tokyo Hospital
    • 木村 哲 KIMURA Satoshi
    • 東京大学医学部附属病院 感染制御部 Department of Infection Control and Prevention, The University of Tokyo Hospital

抄録

内視鏡等の医療器具の消毒に使用されるグルタールアルデヒドは毒性や環境汚染の問題がある.その代替消毒薬として注目される過酢酸製剤について, 各種細菌および肝炎ウィルスに対する効果を検討した.<BR>その結果, 常用濃度の0.3%過酢酸は<I>Staphylococcus aureus, Pseudomonas aeruginosa, Bacillussubtilis</I>の芽胞を1分以内に, <I>Mycobacterium avium</I>を3分以内に殺菌した.C型肝炎ウィルス (HCV) に対する効果は, PCR法では血清を50倍希釈 (HCV量;約106kIU/mL) ・100倍希釈 (HCV量;約53kIU/mL), 接触時間30分で核酸断片 (144bp) が検出されなくなった.TRC反応では血清を100倍希釈 (HCV量;約53kIU/mL), 接触時間10分で検出感度以下となった.B型肝炎ウィルス (HBV) に対する効果はPCR法で血清を10倍希釈 (HBV量;約6.3LGE/mL), 接触時間5分で核酸断片 (432pb) が検出されなくなった.<BR>今回の検討から, 過酢酸製剤は芽胞を含む各種細菌, B型・C型肝炎ウィルスに有効であることが確認できた.低毒性の過酢酸製剤はグルタールアルデヒドの代替消毒薬として医療器具の消毒に有用であると考えられる.

収録刊行物

  • 環境感染

    環境感染 18(4), 395-400, 2003-11-25

    Japanese Society of Environmental Infections

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各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10012439955
  • NII書誌ID(NCID)
    AN1019475X
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    ART
  • ISSN
    09183337
  • NDL 記事登録ID
    6758107
  • NDL 雑誌分類
    ZS9(科学技術--医学--病理学・微生物学・寄生虫学・感染・免疫学・血清学・アレルギー)
  • NDL 請求記号
    Z19-3650
  • データ提供元
    CJP書誌  NDL  J-STAGE 
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