間隙水圧増加過程におけるすべり面粘土の膨潤・せん断特性と斜面安定

  • 梅崎 健夫
    社団法人土木学会 信州大学工学部社会開発工学科
  • 鈴木 素之
    社団法人土木学会 山口大学工学部社会建設工学科
  • 山本 哲朗
    社団法人土木学会 山口大学工学部社会建設工学科

書誌事項

タイトル別名
  • SWELLING AND SHEAR CHARACTERISTICS OF CLAY IN SLIP SURFACE AND SLOPE STABILITY DURING INCREASE IN PORE WATER PRESSURE
  • カンゲキ スイアツ ゾウカ カテイ ニ オケル スベリ メン ネンド ノ ボウジュン センダン トクセイ ト シャメン アンテイ

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抄録

三軸スライスせん断試験装置を用いて, 一定の初期せん断応力が作用したせん断破壊前の状態において飽和正規圧密粘土供試体の間隙水圧を増加させる試験を実施し, この過程における粘土の膨潤特性とせん断特性を検討した. その結果, 間隙水圧の増加に伴い, すべり面のせん断応力と有効垂直応力の関係は限界状態線上で定常状態に達しせん断ひずみが急増し累積すること, すべり面で稼動されるせん断弓鍍は限界状態線に沿って減少することを明らかにした. また, 間隙水圧の増加に伴う間隙比増加量と正規化した有効垂直応力およびせん断強度の関係はいずれも膨潤指数によって一義的に定まることを見出した. さらに, 初生地すべり斜面の安全率がすべり面における間隙水圧増加量もしくは間隙比増加量によって概略評価できることを示した.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 2003 (750), 39-50, 2003-12-21

    公益社団法人 土木学会

参考文献 (32)*注記

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