早期胃癌に対するＨａｎｄ－Ａｓｓｉｓｔｅｄ　Ｌａｐａｒｏｓｃｏｐｉｃ　Ｄｉｓｔａｌ　Ｇａｓｔｒｅｃｔｏｍｙの試み

• 新妻 義文

  総合病院水戸協同病院外科

• 川崎 恒雄

  総合病院水戸協同病院外科

• 津久井 一

  総合病院水戸協同病院外科

• 高橋 良延

  総合病院水戸協同病院外科

• 前田 正光

  総合病院水戸協同病院外科

• 石橋 敦

  総合病院水戸協同病院外科

• 玉田 一敬

  総合病院水戸協同病院外科

書誌事項

タイトル別名

• Evaluation of Hand-Assisted Laparoscopic Distal Gastrectomy for Patients with Early Gastric Cancer
• ソウキ イガン ニ タイスル Hand Assisted Laparoscopic Distal Gastrectomy ノ ココロミ

抄録

リンパ節郭清が必要な早期胃癌に対する低侵襲手術として, 腹腔鏡補助下幽門側胃切除術 (Laparoscopy-Assisted Distal Gastrectomy ; 以下LADGとする。) が提唱されている。しかし, すべての手術操作を腹腔鏡下に行なうLADGは, 手術手技の複雑性, 困難性のため, いまだ一般に普及した手術術式とはなっていない。<BR>LADGでも胃切除後の消化管再建のために最終的には5cm前後の小切開創が必要なことから, われわれは手術のはじめから6cmの小切開創をおいて, 左手を挿入し, hand assist (用手補助) 下に腹腔鏡手術を行なう用手補助腹腔鏡下幽門側胃切除術 (Hand-Assisted Laparoscopic Distal Gastrectomy ; 以下HALDGとする。) を施行してきた。通常の開腹手術と同等の左手の感触, 自由な運動能を有するHALDGは, LADGに比べ手術時間は短縮され, 開腹幽門側胃切除術 (Open Distal Gastrectomy ; 以下ODGとする。) との術後成績の比較で同等の安全性と有用性を示した。<BR>胃癌患者の術後QOLの向上を考えたとき, HALDGは今後さらに普及させるべき術式と考える。

収録刊行物

• 日本農村医学会雑誌

  日本農村医学会雑誌 52 (4), 717-725, 2003

  一般社団法人 日本農村医学会

キーワード

• 早期胃癌
• 低侵襲手術
• hand assist (用手補助)
• 腹腔鏡補助下幽門側胃切除術 (LADG ; Laparoscopy-Assisted Distal Gastrectomy)
• 用手補助腹腔鏡下幽門側胃切除術 (HALDG ; Hand-Assisted Laparoscopic Distal Gastrectomy)

詳細情報

• CRID: 1390001204910528384
• NII論文ID: 130004451051
• NII論文ID: 10012523923
• NII書誌ID: AN00196216
• DOI: 10.2185/jjrm.52.717
• ISSN: 13497421
• ISSN: 04682513
• NDL書誌ID: 6782673
• Web Site: http://id.ndl.go.jp/bib/6782673
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I6782673
• Web Site: http://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrm/52/4/52_4_717/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2004144912
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可