帝王切開術における硬膜外カテーテルの材質の違いによる血管損傷頻度の検討

• 大藤 純

  徳島大学病院救急部・集中治療部

• 林 喜代

  徳島市民病院麻酔科

• 竹内 啓人

  聖隷浜松病院麻酔科

• 吉井 徹哉

  聖隷浜松病院麻酔科

• 小久保 荘太郎

  聖隷浜松病院麻酔科

書誌事項

タイトル別名

• A Comparison of Two Types of Epidural Catheters for Cesarean Section

抄録

脊髄くも膜下硬膜外併用麻酔により帝王切開術を施行した妊産婦811症例(アメリカ麻酔学会術前評価分類PS IまたはII)を, 曲がりにくく硬いナイロン製の硬膜外カテーテル(TERMOエピニード^TM)を使用した404症例(T群)としなやかで軟らかいポリウレタン製のスパイラル構造の硬膜外カテーテル(Arrow FlexTip Plus^TM)を使用した407症例(A群)に分け, 血液の逆流の有無によりカテーテル挿入に伴う血管損傷頻度を比較検討した. 血管損傷はT群では404症例中22例(5.4%)に認められたのに対し, A群では407症例中1例もなく, 血管損傷はT群で有意に多かった(p<0.01). 妊産婦においても軟らかい材質のカテーテルを用いることにより血管損傷の頻度を著明に減少させることができる可能性が示唆された.

収録刊行物

• 日本臨床麻酔学会誌

  日本臨床麻酔学会誌 24 (2), 88-90, 2004

  日本臨床麻酔学会

キーワード

• 硬膜外カテーテル
• 血管損傷
• 帝王切開術

詳細情報

• CRID: 1390282679735401984
• NII論文ID: 130004449443
• NII論文ID: 10012709479
• NII書誌ID: AN00330159
• DOI: 10.2199/jjsca.24.88
• ISSN: 13499149
• ISSN: 02854945
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2004195856
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可