胸腺腫を合併したｓｔｉｆｆ－ｐｅｒｓｏｎ症候群患者の麻酔経験

• 木林 潤一郎

  日本大学医学部麻酔科

• 加藤 実

  日本大学医学部麻酔科

• 岩崎 賢一

  日本大学医学部衛生学・宇宙医学教室

• 石川 久史

  日本大学医学部麻酔科

• 平島 潤子

  日本大学医学部麻酔科

• 小川 節郎

  日本大学医学部麻酔科

書誌事項

タイトル別名

• Anesthesia Management for a Patient with Stiff-Person Syndrome Combined with Thymoma: A Case Report

抄録

胸腺腫を合併したstiff-person症候群患者の麻酔管理を経験した. 本疾患は中枢神経系の抑制性伝達物質であるGABAが減少しているため, 全身的な筋硬直を示す疾患である. 周術期に二つの興味ある現象を認めた. すなわち第1に十分な覚醒状態と, 筋弛緩モニターによる筋弛緩効果の消失を確認したにもかかわらず, 持続的な掌握が得られなかった. 第2に心電図R-R間隔の周波数解析の結果, 麻酔前から交感神経の活動性が優位になっていた. stiff-person症候群の麻酔管理時にはこれらの点を留意すべきであると考えられた.

収録刊行物

• 日本臨床麻酔学会誌

  日本臨床麻酔学会誌 24 (2), 91-94, 2004

  日本臨床麻酔学会

キーワード

• Stiff-person症候群
• 麻酔管理
• 交感神経活動

詳細情報

• CRID: 1390001204758692608
• NII論文ID: 130004449444
• NII論文ID: 10012709490
• NII書誌ID: AN00330159
• DOI: 10.2199/jjsca.24.91
• ISSN: 13499149
• ISSN: 02854945
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2004195857
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可