日本骨髄腫研究会参加施設におけるサリドマイド治療の現状と成績

DOI Web Site PubMed 被引用文献6件 参考文献12件
  • 村上 博和
    群馬大学医学部保健学科／日本骨髄腫研究会
  • 半田 寛
    群馬大学医学部保健学科／日本骨髄腫研究会
  • 今井 浩三
    札幌医科大学第一内科／日本骨髄腫研究会
  • 金倉 譲
    大阪大学大学院医学系研究科分子病態内科学／日本骨髄腫研究会
  • 小阪 昌明
    徳島県立海部病院／日本骨髄腫研究会
  • 澤村 守夫
    国立療養所西群馬病院／日本骨髄腫研究会
  • 島崎 千尋
    京都府立医科大学大学院医学研究科血液病態制御学／日本骨髄腫研究会
  • 鈴木 憲史
    日本赤十字医療センター／日本骨髄腫研究会
  • 石井 昭広
    千葉県がんセンター臨床検査部／日本骨髄腫研究会
  • 高木 敏之
    千葉県がんセンター臨床検査部／日本骨髄腫研究会
  • 谷脇 雅史
    京都府立医科大学大学院分子病態検査医学・血液内科／日本骨髄腫研究会
  • 戸川 敦
    国立甲府病院／日本骨髄腫研究会
  • 畑 裕之
    熊本大学医学部附属病院血液内科／日本骨髄腫研究会
  • 若山 聡雄
    島根県立中央病院血液免疫科／日本骨髄腫研究会
  • 高月 清
    田附興風会医学研究所北野病院／日本骨髄腫研究会

書誌事項

タイトル別名
  • Thalidomide treatment of patients with refractory myeloma in the institutes participating in the Japan Myeloma Study Group
  • 臨床研究 日本骨髄腫研究会参加施設におけるサリドマイド治療の現状と成績
  • リンショウ ケンキュウ ニホン コツズイシュ ケンキュウカイ サンカ シセツ ニ オケル サリドマイド チリョウ ノ ゲンジョウ ト セイセキ

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抄録

日本骨髄腫研究会におけるサリドマイド使用実態，治療効果および副作用につき調査した。参加45施設中，15施設においてサリドマイドが使用されており，症例数は73例で，平均年齢63.8歳，男性35例，女性38例であった。サリドマイド単独治療群は34例(47%), ステロイド併用群は27例(37%), 化学療法併用群は12例(16%)であった。初回投与量，最高投与量，維持投与量のそれぞれの平均は111.0, 204.8, 163.0mg/日であり，多くの症例で100∼200mg/日で維持されていた。partial response以上を31例(42.5%)に得ており，ステロイド併用群がよい傾向であった。無進行期間中央値および生存期間中央値はそれぞれ9.8月，21.3月と良好であった。副作用の中では，消化器症状，末梢神経障害，精神症状，皮疹が多く見られたが，深部静脈血栓症は見られなかった。一方，白血球減少が約10%に見られ，注意すべき副作用と考えられた。

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 45 (6), 468-472, 2004

    一般社団法人 日本血液学会

被引用文献 (6)*注記

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参考文献 (12)*注記

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