都市ごみ焼却条件下におけるＮａＣｌのＳＯ２／Ｏ２／Ｈ２Ｏ共存下でのＨＣｌ変換特性

• 小澤 祥二

  名古屋大学難処理人工研究センター

• 伊藤 圭介

  名古屋大学難処理人工研究センター

• 松田 仁樹

  名古屋大学難処理人工研究センター

書誌事項

タイトル別名

• Conversion of NaCl to HCl in the Presence of SO2/O2/H2O under Conditions Simulating Municipal Solid Waste incinerator.
• 都市ごみ焼却条件下におけるNaClのSO2/O2/H2O共存下でのHCI変換特性
• トシゴミ ショウキャク ジョウケン カ ニ オケル NaCl ノ SO2 O2 H2O キョウゾン カ デ ノ HCI ヘンカン トクセイ

抄録

都市ごみ焼却条件下でのNaClの硫酸化反応によるHCl生成挙動の解析を目的として，NaClの硫酸化反応に及ぼす雰囲気温度，共存ガス濃度の影響について実験的検討を行った．NaClの硫酸化反応実験は，ガス流通式固定層型反応装置を用いて反応温度623～1,123Kの条件下で行った．<br>NaClの硫酸化実験の結果より，NaClからのHCl発生量はSO₂，O₂，H₂O濃度の増加に伴って増加することが確認された．また，NaClの硫酸化反応は923Kの温度を境として反応機構が異なり，SO₂，H₂O濃度に対する反応次数の相違が認められた．この原因として，約920K以上ではNaCl固体粒子が一部溶融するためと推察された．以上の検討結果より，反応温度623～1,123KにおけるNaClの硫酸化反応速度式を以下のように算出した．<br>-dX/dt=4.31×10^-4×exp(-23.0/RT) × (1-X)^2/3×P_SO₂^0.3×P_O2⁰⁶×P_H₂O^0.2 (<923K)<br>-dX/dt=7.91×exp(-144.4/RT) × (1-X)^2/3×P_S0₂^1.4×P_O₂^0.7×P_H₂O^0.8 (≧923K)

収録刊行物

• 化学工学論文集

  化学工学論文集 28 (4), 396-403, 2002

  公益社団法人 化学工学会

キーワード

• sodium chloride
• municipal solid waste
• hydrogen chloride
• sulfur dioxide
• sulfation

詳細情報

• CRID: 1390282679487091712
• NII論文ID: 10013409163
• NII書誌ID: AN00037234
• DOI: 10.1252/kakoronbunshu.28.396
• COI: 1:CAS:528:DC%2BD38XlvVOgs70%3D
• ISSN: 13499203
• ISSN: 0386216X
• ISSN: http://id.crossref.org/issn/0386216X
• NDL書誌ID: 6240345
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I6240345
• Web Site: http://www.jstage.jst.go.jp/article/kakoronbunshu/28/4/28_4_396/_pdf
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可