イトラコナゾールで治療した猫白血病ウイルス陽性猫の播種性クリプトコッカス症の1例

書誌事項

タイトル別名
  • Itraconazole Used to Treat Disseminated Cryptococcosis in a Cat Seropositive for Feline Leukemia Virus
  • イトラコナゾール デ チリョウ シタ ネコ ハッケツビョウ ウイルス ヨウセイネコ ノ ハシュセイ クリプトコッカスショウ ノ 1レイ

この論文をさがす

抄録

猫白血病ウイルス陽性の2歳の雑種猫が, 多発性皮膚病, リンパ節腫大, 眼振および対光反射の消失を示し, クリプトコッカス症と診断された. イトラコナゾール投与 (10mg/kg, SID, po) によりこれらの症状は改善したが, 6カ月後に投与日数を漸減したところ前眼房炎と乳腺部皮下腫瘤が現れた. イトラコナゾール連日投与の再開によりこれらの症状は改善し, 初診から15カ月を経過した現在も薬剤の副作用はみられず良好な全身状態が維持されている. 連日投与の継続を必要とするが, イトラコナゾール治療は播種性クリプトコッカス症の猫の長期管理に有用と思われた.

収録刊行物

参考文献 (15)*注記

もっと見る

詳細情報

問題の指摘

ページトップへ