胆嚢十二指腸瘻を合併した難治性十二指腸潰瘍に対し腹腔鏡下手術を行った1例

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タイトル別名
  • A Case of Cholecystoduodenal Fistula Caused by an Intractable Duodenal Ulcer who was Successfully Treated by Laparoscopic Surgery

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抄録

症例は20歳, 男性。13歳時に十二指腸潰瘍を指摘され, 18歳時には潰瘍出血による貧血にて輸血歴がある。プロトンポンプ阻害薬の投与を行うも抵抗性であり手術目的に当院に入院となった。腹部超音波検査, 腹部CT検査にて胆嚢内ガス像を認め, 胆嚢十二指腸瘻と診断した。以上より, 腹腔鏡下選択的近位迷走神経切離術および胆嚢摘出術を施行した。術後経過は良好にて第12病日に退院となった。現在, 外来経過観察中であるが, 再発を認めていない。これまで, 胆嚢消化管瘻に対する鏡視下手術は禁忌とされてきたが, 近年になりその報告例が散見されるようになってきた。本症例は十二指腸潰瘍を原因とした稀な胆嚢十二指腸瘻症例であり, 腹腔鏡下に手術可能であったため報告した。

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