臨床看護師が実践している糖尿病患者への教育活動に関する実態調査

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タイトル別名
  • The Survey of Clinical Nursing Practice and Patient Education for Diabetic Patients
  • リンショウ カンゴシ ガ ジッセン シテ イル トウニョウビョウ カンジャ エ ノ キョウイク カツドウ ニ カンスル ジッタイ チョウサ

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抄録

糖尿病看護活動や患者教育について,臨床看護師を対象とし,内容や実施方法,評価に関する実態を明らかにすることを目的に質問紙調査を行った。 分析対象は183で,女性が97%,平均年齢は40.2歳であった。 病棟での個別教育内容は病態や治療に関する項目については7割以上が実施していたが,フットケアなど看護師による教育が重視される項目は実施割合が低かった。 また,療養上の悩みを聞くなど患者の身近で精神的な支援を行っていた。 教育方法では患者の心理面を考慮する傾向にあったが,計画に基づいた教育や評価の実施が少なく,看護師の教育満足度は低かった。 施設内での看護システムでは,事例検討は57%で行われ,他職種が参加していたが,継続看護や治療中断者のフォローシステムなどの課題が示された。 本調査の結果から,臨床看護師の幅広い糖尿病教育・看護活動の実際が明らかになると共に,質の高い看護を提供するための課題が示唆された。

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