書誌事項
- タイトル別名
-
- ―AnteとRetroの冠血流分布―
この論文をさがす
抄録
【要旨】冠動脈バイパス術において,Antegrade warm blood cadioplegia(AW-BCP), Antegrade cold blood cadioplegia(AC-BCP), Retrograde warm blood cadioplega(RW-BCP), Retrograde cold blood cadioplegia(RC-BCP)の冠灌流中の心筋組織血流を,レーザードップラー血流計を用いて右室壁と左室前壁の2点で計測した。その結果,左室前壁では,RW-BCP・RC-BCPがそれぞれAW-BCP・AC-BCPに比較し有意に多い血流量であり,右室壁ではAW-BCP・AC-BCPがそれぞれRW-BCP・RC-BCPに比較し有意に多かった。また,術後血清逸脱酵素の値をA-BCPを行った65症例をA群,A-BCP+R-BCPを行った62症例をAR群として2群間で比較した結果,CKMBとLDHでAR群が有意に低い結果であった。以上のことから,CABGに対するIntegradedblood cardioplegiaは,手術操作は煩雑となるが,心筋の虚血障害の軽減に有用であった。
収録刊行物
-
- 体外循環技術
-
体外循環技術 27 (2), 64-66, 2000
一般社団法人 日本体外循環技術医学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001204655996160
-
- NII論文ID
- 130003825562
- 10013937103
-
- NII書誌ID
- AN1020635X
-
- ISSN
- 18845452
- 09122664
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可