血小板輸血トリガー値の実態調査

  • 比留間 潔
    厚生労働省 採血基準の改定と血液製剤の適正使用に関する研究班 東京都立駒込病院 輸血・細胞治療科
  • 奥山 美樹
    厚生労働省 採血基準の改定と血液製剤の適正使用に関する研究班 東京都立駒込病院 輸血・細胞治療科
  • 大坂 顯通
    厚生労働省 採血基準の改定と血液製剤の適正使用に関する研究班
  • 笠井 正晴
    厚生労働省 採血基準の改定と血液製剤の適正使用に関する研究班
  • 幸道 秀樹
    厚生労働省 採血基準の改定と血液製剤の適正使用に関する研究班
  • 高本 滋
    厚生労働省 採血基準の改定と血液製剤の適正使用に関する研究班
  • 半田 誠
    厚生労働省 採血基準の改定と血液製剤の適正使用に関する研究班
  • 藤井 寿一
    厚生労働省 採血基準の改定と血液製剤の適正使用に関する研究班
  • 武藤 良知
    厚生労働省 採血基準の改定と血液製剤の適正使用に関する研究班
  • 森 眞由美
    厚生労働省 採血基準の改定と血液製剤の適正使用に関する研究班
  • 清水 勝
    厚生労働省 採血基準の改定と血液製剤の適正使用に関する研究班

書誌事項

タイトル別名
  • Survey on the threshold for platelet transfusions
  • 臨床研究 血小板輸血トリガー値の実態調査
  • リンショウ ケンキュウ ケッショウバン ユケツ トリガーチ ノ ジッタイ チョウサ

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抄録

9医療機関を対象に,血小板輸血に関する実態調査を行った。対象となった症例は303例,全輸血回数1864回,総輸血量24455単位であった。基礎疾患は化学療法を伴う血液疾患59.7%, 化学療法を伴わない血液疾患15.5%, 造血幹細胞移植例18.5%, その他2.0%であった。血小板輸血前の患者血小板値(トリガー値)は77.1%でしか測定されていなかった。全平均トリガー値は2.2×104lであり,施設間差(最低1.3×104l, 最高3.2×104l)が認められた。厚生労働省基準のトリガー値2×104l以下が満たされていた輸血は全体の55.3%であった。1回の輸血量は10単位を主体とする施設と,15単位以上を主体とする施設に分かれたが,後者で患者あたりの総輸血量は多い傾向が認められた。血小板トリガー値を2×104l以下を遵守し,1回輸血量を10単位以下にすることで,血小板製剤を節減できる可能性が示された。

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 45 (11), 1187-1192, 2004

    一般社団法人 日本血液学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (9)*注記

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