スウェーデンの分権化された都市計画における国の関与の実態

• 松本 忠

  国土交通省

• 大西 隆

  東京大学

書誌事項

タイトル別名

• A study on the Central-local Relationships in the decentralized Swedish Planning System
• スウェーデンの分権化された都市計画における国の関与の実態--EU加盟が与えた影響とその要因分析を通じて
• スウェーデン ノ ブンケンカ サレタ トシ ケイカク ニ オケル クニ ノ カンヨ ノ ジッタイ EU カメイ ガ アタエタ エイキョウ ト ソノ ヨウイン ブンセキ オ ツウジテ
• EU加盟が与えた影響とその要因分析を通じて
• through the analysis of the cause and the effect of EU membership

抄録

本研究では、1980年代以降、分権化とともに国の関与のあり方が大きく変化したスウェーデンの事例を分析し、都市計画における国の関与の実態と 1995年の EU加盟以後の国の関与のあり方の変化について論じ、併せて、我が国の都市計画における今後の国の関与のあり方を考察する。主な知見は以下のとおりである。.スウェーデンでは、ガイドラインによる誘導手法はあまり用いられず、国の関与の視点は法令で明確に定められている。「国の利害」の範囲が具体的、即地的に定められることが特色である。.個別計画策定プロセスにおける事前の関与は小さく、代わりにコミューンの「独走」を防ぐ事後関与の仕組みが充実している。 .EU加盟以後、環境政策、地域政策、インフラ整備などの分野で国の役割が増大し、コミューンへの関与を強めつつある。一方で、一層の分権化や国の関与の縮小を志向する動きも見られる。.直面する課題として、国とコミューンの計画調整手法、地域レベルの組織に対する国の関与のあり方、計画決定プロセスの効率性と国の関与とのバランスがあげられる。

収録刊行物

• 都市計画論文集

  都市計画論文集 39.3 (0), 301-306, 2004

  公益社団法人 日本都市計画学会

キーワード

• 計画システム
• 中央地方関係
• 国の利害
• EU
• スウェーデン

詳細情報

• CRID: 1390282679193089280
• NII論文ID: 10014121526
• NII書誌ID: AN10276504
• DOI: 10.11361/journalcpij.39.3.301
• ISSN: 21850593
• ISSN: 09160647
• NDL書誌ID: 7167182
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I7167182
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/journalcpij/39.3/0/39.3_301/_pdf
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可