難治性円形脱毛症の姉妹例

書誌事項

タイトル別名
  • Sisters with Long-standing and Severe Alopecia Areata
  • ナンチセイ エンケイ ダツモウショウ ノ シマイレイ

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抄録

難治性円形脱毛症の姉妹例(7歳全頭型と12歳汎発型)を経験した.臨床的には姉妹ともに,明らかな甲状腺疾患がないが,血中抗甲状腺抗体(特に,抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体)が高値を示した.姉妹ともにHLA-DNAタイピング検査でHLA-DQB1*0301(DQ7)と-DRB1*0401(DR4)の両者が検出された.白人ではDQ7とDR4は広範囲で遷延化する円形脱毛症に特徴的なマーカーであるとされているが,本邦の報告は無く,自験例は,両マーカーが認められた本邦初の難治性姉妹例である.さらに,自験例は,円形脱毛症の病因における遺伝的因子と抗甲状腺抗体などの自己免疫的因子の重要性を強く示唆している.

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参考文献 (21)*注記

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