-
- 早川 雅晴
- 千葉県立船橋法典高等学校
書誌事項
- タイトル別名
-
- Enzyme Experiment Using Protease Granules in Washing Detergents
- センタク センザイ チュウ ノ コウソ カリュウ ノ ケンシュツ ジッケン
この論文をさがす
抄録
<p>酵素についての学習の援助のために,肝臓などを使用したカタラーゼの実験が広く行なわれている.しかしカタラーゼの実験は,近年,傷の消毒にオキシフルを使わないので,生徒が身近とは感じにくい状況になりつつある.さらに,酵素が肝臓中に含まれているため,肉眼で見えない酵素の存在を理解することは生徒のレベルによっては多少高度であり,理解が困難である.そこで,生徒にとって身近な洗濯洗剤中の酵素顆粒を用いて実験をした.顆粒状の洗濯洗剤には,色の異なる顆粒が2~3種類含まれていることが多く,そのうちの1種類がタンパク質分解酵素を含む顆粒である.今回実験で使用した9種類の洗剤のすべてにタンパク質分解酵素が含まれていた.どの色の顆粒にタンパク質分解酵素が含まれているのかを予想させることで,生徒に日常生活の中で身近に活用されている酵素への関心を高めさせることができた.酵素活性の検出にはプレート法を用いた.これは実験方法が簡単で,結果が明瞭なことから,生徒の理解の援助に役立った.洗濯洗剤中の酵素顆粒を使った酵素実験は,様々なレベルの生徒の酵素の学習に十分効果があると考えられる.</p>
収録刊行物
-
- 生物教育
-
生物教育 45 (1), 16-22, 2005
一般社団法人 日本生物教育学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390852482512820096
-
- NII論文ID
- 10014334247
-
- NII書誌ID
- AN0012957X
-
- NDL書誌ID
- 7229638
-
- ISSN
- 0287119X
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可