2種のプロポフォール製剤における微生物増殖試験

書誌事項

タイトル別名
  • Growth of Micro-organisms in Two Propofol Products at Room Temperature

この論文をさがす

抄録

  エデト酸ナトリウム (EDTA) を含むプロポフォールと含まない製剤間で, 代表的な常在菌と真菌5種, さらに日和見感染で問題となる細菌2種を室温下で培養し, 増殖の程度を比較検討した. 6時間後の時点ではどちらの製剤においてもなんら菌の増殖は認めなかった. 12時間後の時点ではどちらの製剤においても黄色ブドウ球菌, 緑膿菌ならびにカンジダ菌の増殖を認めなかったが, 大腸菌はEDTAを含まない製剤で約1.4倍 (log10) に増殖した. さらに, セラチア菌 (常在菌) は両者で1.4~1.7倍増殖した. セパシア菌および菌株の異なるセラチア菌は12時間後に両製剤で増殖した. プロポフォール製剤の使用にあたっては, いずれの製剤においても単回使用や無菌操作など細心の注意が必要である.

収録刊行物

参考文献 (28)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ