BALからBALTへ
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- 佐藤 篤彦
- 京都予防医学センター
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抄録
呼吸器科領域における気管支肺胞洗浄(bronchoalveolar lavage:BAL)の導入は, BALF(BAL fluid)を用いて各種呼吸器疾患の免疫学的, 生化学的解析から診断面, 病態面の臨床的研究に大きく貢献してきた. BALという手技の幕開けは, 1961年Myrvikによって実験動物(家兎)から回収されたBAL細胞によって肺肉芽腫病変における肺局所の免疫応答の研究が端緒であった. BALの臨床的応用は, 呼吸器研究分野に画期的な発展をもたらすとともに研究者に強烈な活気を賦与せしめた. したがって, 1983年BALはliquid biopsy of the lung(Hunninghake)と称されもしている. 外界と接する気道に存在する免疫担当細胞による病変形成には, 粘膜面に独自の気道粘膜免疫機構としての気管支随伴リンパ組織(bronchus-associated lymphoid tissue:BALT)の役割について研究を進めねばならない. BAL細胞から肺組織反応を惹起せしめる局所免疫(local immunity)の応答には, BALからBALTへの研究の展開が求められる. 研究テーマは, 基礎的研究から臨床的エビデンスに還元することで成果が生まれる.
収録刊行物
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- 気管支学
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気管支学 27 (4), 273-275, 2005
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679725154816
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- NII論文ID
- 110002825807
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- NII書誌ID
- AN00357687
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- ISSN
- 21860149
- 02872137
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可