ガンマ分布によるeラーニング所要時間データのオンライン解析

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  • On-line Data-Analysis of E-Learning Response Time Using Gamma Distribution
  • ガンマ ブンプ ニ ヨル eラーニング ショヨウ ジカン データ ノ オンライン カイセキ

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抄録

本論では逐次的に得られるeラーニング所要時間データより集団学習応答曲線による解析をオンラインで行うLMS(Learning Management System)の提案を行う.これまでにも多くの集団学習応答曲線における理論分布の研究はなされてきたが, パラメータの推定と解釈が難しいという欠点があった.本論での集団学習応答曲線では, 永岡, 呉(1989)同様にエントロピー最大化原理に基づきガンマ分布を導出するが, モデル中のすべてのパラメータの解釈を可能にするように, 制約付エントロピー最大化原理を用い, 以下のような2つのパラメータα, βを持つガンマ分布を導く.1)パラメータαは「思考過程の複合度」を示し, βは「単純な思考過程の期待所要時間」を示す.これらは数学的に陽に導かれる.2)コンテンツへのeラーニング平均所要時間は, 2つのパラメータα, βに分解される.すなわち, コンテンツの平均所要時間はαとβの積に一致する.また, 1), 2)の性質を利用し, eラーニング・コンテンツのα-β平面による評価手法を提案し, オンライン上で動作するLMSを開発した.実際の授業に適用し, その有効性を示す.

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