動き特徴の時空間双方向追跡による監視映像のオブジェクト符号化

書誌事項

タイトル別名
  • Object-based Coding for Surveillance Video Using Bi-directional Spatio-Temporal Tracking of Motion Fragments
  • ウゴキ トクチョウ ノ ジクウカン ソウホウコウ ツイセキ ニ ヨル カンシ エイゾウ ノ オブジェクト フゴウカ

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抄録

屋外の監視カメラ映像データを,長期蓄積するための,高効率な動画像符号化技術を提案する.監視映像においては,侵入者や進入車両などの本来重要な意味を持つ前景領域と,それ以外の背景とを分けて別々に符号化することにより圧縮効率が向上することが期待されている.MPEG-4に採用されたオブジェクト符号化は,このような考え方に基づく符号化手法であるが,実際には前景領域の自動抽出は容易ではなく,誤抽出により符号化効率が低下したり,逆に欠けや,検出もれにより復号時に必要な情報が消失するという問題があった.本稿では,従来の移動体検出手法に対して,(1)誤検出の低減,(2)抽出した前景領域の整形,(3)検出領域の時間軸方向の補間,の拡張を行うことにより,高効率かつ必要な情報の欠落が少ないオブジェクト符号化技術を提案する.実映像を用いた実験の結果,提案手法は画像全体を単一プレーンとしてMC+DCT動画像符号化を行った結果に対して平均で約15 %にまでデータ量を削減でき,しかも前景領域の真値データに対して,画素の欠けが1 %未満に抑えられることが確認できた.

収録刊行物

  • 画像電子学会誌

    画像電子学会誌 34 (4), 379-386, 2005

    一般社団法人 画像電子学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (11)*注記

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