環境水中微量化学種の捕集濃縮のための現場固相抽出法の設計とその水環境におけるスペシエーションへの展開

書誌事項

タイトル別名
  • Design of in situ Solid-Phase Extraction for a Simple and Rapid Preconcentration of Trace Chemical Species for Field Work and Its Application to the Speciation of Environmental Water Samples
  • カンキョウ スイチュウ ビリョウ カガクシュ ノ ホシュウ ノウシュク ノ タメ ノ ゲンバコソウ チュウシュツホウ ノ セッケイ ト ソノ ミズ カンキョウ ニ オケル スペシエーション エ ノ テンカイ

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抄録

環境水中の微量化学種を小型カラム(Sep-Pakカートリッジ)を用いて現場で迅速・簡便に捕集・濃縮する方法として現場固相抽出法を開発し,水環境における微量元素のスペシエーションと挙動解明に適用した.この方法は,採水現場で試料水をシリンジに採取後,小型カラムに捕集濃縮するものであり,捕集操作は動力源を用いずに手動のみで迅速・簡便に行える.捕集から溶離までの操作は密閉環境で行われるため,外部の空気との接触や汚染の心配がない.化学種の捕集には疎水性のSep-Pak C18カートリッジ及び捕集・濃縮効率を高めるためにキレート試薬やジルコニウム等を担持したSep-Pakカートリッジを使用した.小型カラムに捕集することにより,試料サイズを小さくでき,このため試料の運搬,長期間の保存が非常に容易になった.本法の適用事例として,汽水環境における酸化・還元化学種であるマンガン(II),硫化水素と鉄(II)及びヒ素(III)とヒ素(V)のスペシエーションと挙動を示す.<br>

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 54 (11), 1061-1073, 2005

    公益社団法人 日本分析化学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (54)*注記

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