膣前庭粘膜圧伸法(Frank法)が有用であった下部膣欠損症の治療 : 急性腹症で発症した2症例

• 浮山 越史

  杏林大学小児外科

• 伊藤 泰雄

  杏林大学小児外科

• 韮澤 融司

  杏林大学小児外科

• 渡辺 佳子

  杏林大学小児外科

• 吉田 史子

  杏林大学小児外科

書誌事項

タイトル別名

• Treatment of Vaginal Agenesis With a Functioning Uterus : Two Cases Presenting With Acute Abdomen
• 症例報告 膣前庭粘膜圧伸法(Frank法)が有用であった下部膣欠損症の治療:急性腹症で発症した2症例
• ショウレイ ホウコク チツゼンテイ ネンマク アッシンホウ Frankホウ ガ ユウヨウ デ アッタ カブ チツケッソンショウ ノ チリョウ キュウセイ フクショウ デ ハッショウ シタ 2 ショウレイ

抄録

急性腹症で発症した, 機能性子宮を有する膣欠損症の2症例(15歳, 14歳)を経験した.2症例とも, まれな下部膣欠損症であり, 子宮膣留血腫を認めた.膣前庭部からのドレナージは2症例とも不成功であったため, 再手術にて腹腔側から子宮膣留血腫のドレナージ術を要した.その後, 膣前庭粘膜圧伸法(Frank法)にて膣前庭部の粘膜を4.5cm, 3.7cmの長さに伸展, 延長して, それぞれ9カ月, 5カ月後に膣形成術を行った.術後はプロテーゼ留置による吻合部狭窄の予防が行われた.Frank法は根治術までに時間と本人, 家族の労力を要するが, 自然に近い状態の膣が形成される優れた治療法であり, 本症に対する第一選択と考える.

収録刊行物

• Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons

  Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 41 (6), 783-788, 2005

  特定非営利活動法人 日本小児外科学会

キーワード

• 下部膣欠損症
• 膣前庭粘膜圧伸法
• Frank法
• 急性腹症

詳細情報

• CRID: 1390282679801158784
• NII論文ID: 110002322258
• NII書誌ID: AN00192281
• DOI: 10.11164/jjsps.41.6_783
• ISSN: 21874247
• ISSN: 0288609X
• NDL書誌ID: 7705677
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I7705677
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2006040966
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可