“免疫ドック” への取り組み~細胞傷害活性試験における精度管理~

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タイトル別名
  • An Action to an Immunological Dry Dock: Precision Management in a Cytotoxicity Activity Examination

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抄録

“ 免疫ドック”では,免疫担当細胞の細胞傷害活性と亜分類により,発癌や感染症に対する抵抗力がどの程度備わっているかを調べる。また,免疫増強剤,漢方薬,アガリクス茸エキスを添加しin vitroでの免疫賦活効果を測定することで日頃の健康増進(免疫能増強)の参考にして頂くことを目的とする。<br>安静時静脈血を無菌的に採取,比重遠心法により末梢血単核細胞(PBMC)を回収。無添加のPBMC(効果細胞:Effecter),薬剤,エキスが添加された7種のPBMCを24時間嫌気培養後,各EffecterとNK感受性のK562(慢性骨髄性白血病細胞)を4時間アッセイ,標的細胞(Target)であるK562をどれだけ攻撃したかをグラフ化。また,モノクローナル抗体でPBMCを染め分け,7種類,9項目の測定・解析。PBMC亜分類と共にEffecter中のNK細胞比を求めることで細胞傷害活性を質的に分析できる。精度管理上,検体を採血後室温保存で5時間以内に分離処理する。K562は,融解後3日以降,5×105cells/ml前後で継代培養されているものを使用。徹底した精度管理,データの分析により細胞レベルの検査が可能となる。今後の予防医学,免疫治療の効果判定,免疫能に関する研究など多方面に有効活用していきたい。

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