1.麻疹ウイルスのトロピズムと培養細胞への馴化

書誌事項

タイトル別名
  • Cellular tropism and adaptation of the measles virus.
  • 麻疹ウイルスのトロピズムと培養細胞への馴化
  • マシン ウイルス ノ トロピズム ト バイヨウ サイボウ エ ノ ジュンカ

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抄録

麻疹ウイルスは,パラミクソウイルス科モルビリウイルス属のウイルスである.病原性を持つ麻疹ウイルスは,ヒトのSignaling Lymphocyte Activating Molecule(SLAM)をレセプターとして利用する.SLAMは未熟胸腺細胞,活性化リンパ球や成熟樹状細胞などの免疫系細胞に主に発現しており,麻疹ウイルスのリンパ組織指向性とよく一致する.一方,ワクチン株などの実験室株はH蛋白のアミノ酸に変化が生じることによりSLAMのほかにCD46をレセプターとして利用できるようになっている.また,SLAMやCD46以外にも麻疹ウイルスのレセプターが存在することを示唆する報告がなされている.本稿では,麻疹ウイルスレセプターとトロピズムおよび培養細胞への馴化のメカニズムについて論じる.

収録刊行物

  • ウイルス

    ウイルス 56 (1), 27-34, 2006

    日本ウイルス学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (124)*注記

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