兵庫県上郡町・安室川における淡水産紅藻チスジノリ配偶体の出現―特に河川の流量変化との関係について―

• 佐藤 裕司

  兵庫県立大学自然・環境科学研究所

• 横山 正

  兵庫県立西はりま養護学校

• 真殿 克麿

  東洋大学附属姫路高等学校

• 辻 光浩

  (財) リバーフロント整備センター

• 水野 雅光

  (財) リバーフロント整備センター

• 魚留 卓

  八千代エンジニヤリング (株)

• 妹尾 嘉之

  八千代エンジニヤリング (株)

• 杉野 伸義

  (株) 環境総合テクノス

• 永野 正之

  (株) 環境総合テクノス

• 三橋 弘宗

  兵庫県立人と自然の博物館

• 浅見 佳世

  兵庫県立大学自然・環境科学研究所

• 道奥 康治

  神戸大学工学部

• 原田 一二三

  兵庫県西播磨県民局県土整備部上郡土木事務所

書誌事項

タイトル別名

• Occurrence patterns of the gametophyte of Thorea okadae (Rhodophyta) in the Yasumuro River, Kamigori, Hyogo Prefecture, Japan, with special reference to variations in river-water discharge
• 兵庫県上郡町・安室川における淡水産紅藻チスジノリ配偶体の出現--特に河川の流量変化とその関係について
• ヒョウゴケン カミゴオリチョウ ヤスムロガワ ニ オケル タンスイサン コウソウ チスジノリ ハイグウタイ ノ シュツゲン トクニ カセン ノ リュウリョウ ヘンカ ト ソノ カンケイ ニ ツイテ
• ―特に河川の流量変化との関係について―

抄録

兵庫県上郡町の安室川では, 2004年1月の調査で9年ぶりに淡水産紅藻チスジノリ (Thorea okadae) の配偶体の生育が確認された。安室川のチスジノリは水中の石やコンクリート壁に着生していた。チスジノリが多く出現した場所の水深は20～100cm, 流速 (表層) は14～84cm s^-1の範囲にあった。1991年から2004年までの, チスジノリ配偶体の出現状況と河川流量変化との関係を解析した。その結果, 日平均流量最大の洪水が夏期 (7～8月) に発生し, それ以降に大きな洪水がなかった場合に, その年の秋から翌年の春にかけて配偶体は多数出現する傾向にあることが示唆された。なお, 下流側の調査地点 (C区域) では, 川床の石に着生するチスジノリの胞子体 (Chantransia stage) も見出された。

収録刊行物

• 陸水学雑誌

  陸水学雑誌 67 (2), 127-133, 2006

  日本陸水学会

キーワード

• 洪水流量
• 淡水産紅藻
• 配偶体
• チスジノリ (<i>Thorea okadae</i>)
• 安室川

詳細情報

• CRID: 1390001204058314624
• NII論文ID: 10018065071
• NII書誌ID: AN0024866X
• DOI: 10.3739/rikusui.67.127
• ISSN: 18824897
• ISSN: 00215104
• NDL書誌ID: 8092165
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I8092165
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可